『背中越しに伝わる体温』
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「うわーーーー!!なにそれなにそれなにその技ッ!すげえや蛮ちゃん!!
どうしてそんなこと出来んの!?」


「てめえと俺じゃ出来が違うんだよ。っつか、昔自炊してたこともあるしな。
 自分で食いたい味が外じゃ食えないのが気にくわなくて、やりたいだけやって
 あと面倒くさくなってやめたがな」


「はい!?何それ!!聞いたことないよオレそんな話!」


「言ったことねえから、当然だな」


「何でもっと早く言ってくんなかったの!?そしたらコンビニ弁当食うこともなかったし
 節約も出来たンじゃん!」


「てめえなら知った途端『蛮ちゃん作ってvv」って言うと思ってな。
 そしたら面倒くせえから言わなかった」


「何それッ!酷いよ!そりゃ言うに決まってるじゃん!だって節約にもなるし
 美味しい手作りご飯食べれるんだよ!?そりゃ当然、」


「おら出来たぞ皿出せや」


「あ、は〜い!わ〜〜〜すっげ美味しそうッ!いただきま〜〜すvv」


「おう、食え。うん、さすが俺様」


「ちょーーーーー美味しい!波児さんより上手なんじゃないの!?
 激ウマ!!すっげえや蛮ちゃん!本当に器用だよね!おかわりっ」


「はえーな、おい…!」


「だってすんごい美味しいモン!なんでもっと早く言ってくんないかなー…
 て、アレ?じゃあどうして今更作る気になったの?」


「テメエが作れもしないくせに料理おっぱじめて台所を阿鼻叫喚に陥れてたからだろうがッ!!!」


***


「ねー蛮ちゃんオレ今度は餃子食いたい!あとハンバーグ!それからおでんとね、肉じゃがとか!」


「ふっざけんなコンビニで買ってこい!!」


「やだッ!蛮ちゃんの料理食いたい!じゃないとオレ、また自分で作るよ!」


「冗談じゃねえ余所でやれ!!」


「…どうしたら作ってくれるんだよーー!!オレ蛮ちゃんの作ったの食べたい!!」


「…その日の夜はサービスしてくれるってんなら考えてやるぜ?」


「蛮ちゃんのスケベーーーーーーー!!そんなのヤダけどご飯は食べたいーーーーー!!」


「銀次…てことは俺様自体の優先順位は飯以下なのか?」





だが、まあ、こんだけ必死に頼んで背中にしがみついてくるなら

考えてやっても…と思うあたり、俺も大概沸いてやがる。

参ったことに、銀次にしがみつかれて背中越しに感じる体温に俺様は弱い。


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これが『背中越しに伝わる体温』だなんて、大概ふざけているのは私です。
料理している旦那が書きたかっただけです…!
次はね、次のタイトルはエロで!(笑)
何故銀次がエプロンで蛮ちゃんがしていないかというと
銀次がやる気なのに出来なくて蛮ちゃんが結局やるから(笑)
銀次の方が色々考えて色々やろうとするのに、毎回裏目に出て
結局は何事も蛮ちゃんの方が良くできる、という悲しい話。
料理本とか借りてきて、読みながら頑張るのに時々難しい漢字が出てきて
読めなくて蛮ちゃんに聞いて、結局最初から蛮ちゃんが関与する羽目になったり。
家にいる二人はラフな格好でいるといい。
蛮ちゃんはセーター派で、銀次はスウェット派だと思う。
二人して、髪とか結んじゃってると、よりイイ。
蛮ちゃんは後ろしっぽに下だけフレームのメガネで
銀次はピンで上げてるか、場合によっては夏実ちゃんにもらった可愛いゴムとかで
前髪を結んでいるとイイ。

以上、妙三夢見がちトークでした。

2006.1.15


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